コダニプロパティーズ
Basic Real Estate Information

予備知識

不動産の所有形態について

1. 1人の名義による所有

この所有形態は、「テナンシー・バイ・ザ・セベラルティー」(Tenancy by the Severalty)と呼ばれます。
もし不動産の所有者が亡くなった場合、「遺言検認」と呼ばれる法廷手続きをへて所有権が移転されます。この手続きは法廷での長い時間がかかり、その情報は公示されます。


2. 夫婦による所有

この所有形態は「テナンシー・バイ・ザ・エンタイヤティー」(Tenancy by the Entirety)と呼ばれます。
夫婦のどちらか一方が亡くなった場合、生存する一方が不動産を100%所有することになります。


3. 2人以上の所有 ケース1

2名またはそれ以上のメンバーが特定の比率で所有権を持つ場合は、「テナンシー・イン・コモン」(Tenancy in Common)と呼ばれます。
A, B, Cがそれぞれ3分の1づつの所有権を持っている場合、 A,B,C各人は、亡くなる前または亡くなった後に遺言または信託という形で 、独自に他人へ所有権を移転できます。


4. 2人以上の所有 ケース2

二人以上の所有による不分割(明確でない)の所有形態の不動産。この所有形態は「ジョイント・テナンシーJoint Tenancy」と呼ばれます。A, B, Cはそれぞれ1つの不動産を所有し、Aが亡くなった場合、BとCがAの分の所有権を持ち、またBが亡くなった場合は、Cが全ての不動産の権利者となります。Cだけが亡くなる前、または、亡くなった後に遺言または信託という形で、他人へ所有権を移転できます。


5. 法人による株式の所有

株主は法人の株式を所有します。その法人が不動産を所有します。各株主は亡くなる前、または亡くなった後に遺言または信託により株式を売却または譲渡できます。株主の誰かが亡くなった場合でも、法人がその不動産を所有し続けます。


6.  パートナーシップによる所有

パートナーシップという形で不動産を所有します。各パートナーはパートナーシップの権利を所有します。A, B, Cはパートナーであり、パートナーシップが不動産を所有します。通例、パートナー亡くなると、パートナーシップは解消されます。


7.  有限責任会社による所有

不動産は有限責任会社(リミテェッド・ライヤビリティ・カンンパニー)という形で一つの不動産を有限責任会社が所有することができます。LLCへの出資者はメンバーと呼ばれます。メンバー各人はLLCの権益を持つことになります。A, B, CはLLCのメンバーでありLLCが不動産の所有者となります。

不動産の所有形態により、大きく違ってくるので、ハワイの不動産を購入したいと考えている方はどの所有形態が最も適切であるかを、弁護士と相談されることをお勧めします。